私の尊敬する人〜杉原千畝〜

 

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私の尊敬する人は杉原千畝さんです。

 


みかそ(三上蒼太)のプロフィール(みかそ(三上蒼太)のプロフィール - NONCONFORMITY HEDGEHOG)でも、
"私の尊敬する人"という見出しで書きました。

 

杉原千畝とは

 

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第二次世界大戦当時の日本の官僚で、
6000人にものぼるユダヤ系難民の人々の命を救った人です。
ナチスの迫害から逃れるために、国外逃亡のためのビザを大量に発行されました。
しかし当時の日本政府としてはそれを認めておらず、
千畝はその政府の意向に反し、自分の判断でビザを発行したのです。

世間や上司の意見にとらわれず、
自分の判断で、
目の前の困っている人たちのために自分のできる最大の努力をし、
実際に人のためになっている、という部分がかっこいいのです。

彼は常に"私の夢は世界を変えることだ"と言っていたそうです(映画情報なので定かではありません)。
それくらいの心持ちでないと、大きなことはできないのでしょう。
"ベトナム杉原千畝になる"が私の夢です。
ベトナムを良くしたい。
ベトナムの教育を良くしたい。
ベトナムの雇用環境を良くしたい。
そして、世界の教育を良くしたい。
しかしもっと大きなことも見据えたいです。
そのためにはもっと勉強が必要ですね(笑)
専攻の生物学(組織学や進化学、生態学)などにそのヒントがある気がしています。

 

杉原千畝の名言

 

 

名言①

私のしたことは外交官としては、間違ったことだったかもしれない。
しかし私には頼ってきた何千人もの人を見殺しにすることはできなかった。
大したことをしたわけではない。
当然のことをしただけです。

 

 

名言②

恐らく百人が百人、東京の回訓通り、ビザ拒否の道を選んだだろう。
それは何よりも昇進停止、乃至、馘首が恐ろしいからである。
私も何をかくそう、回訓を受けた日、一晩中考えた。
公安配慮云々を盾にとって、ビザを拒否してもかまわないが、それが果たして、国益に叶うことだというのか。
苦慮、煩悶の揚句、私はついに、人道、博愛精神第一という結論を得た。
そして私は、何も恐るることなく、職を賭して忠実にこれを実行し了えたと、今も確信している

 

 

名言③

私たちと同じ立場の人が仮に百人いたとしても、このユダヤ人たちを助けようとしないかもしれない。
でも僕たちはやろうか。

 

 

杉原千畝の生き様

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名言からもわかるように、彼はビザの発行に関しての後悔はしていません。
己の選択に自信と責任を持っています。
世論などの見えないものに縛られることなく、
目の前の人たちに真摯に向き合っています。
自分の役割と、自分のなすべきことを整理し、人道・博愛の精神で行動を選択しています。
まっすぐで、聡明で、かっこいい。

 

また、彼は非常に勤勉だったといいます。
早大生だった当時、外務省主催の留学生試験に合格するため、
連日、大学の図書館にこもり、
ロンドンタイムス・デイリーメールなどの新聞や、米国発行の雑誌を片っ端から読んでいたそうです。
また、ロシア留学が決まりロシア語を学ぶにあたり、
露和辞典を二つに割って左右のポケットに一つずつ入れ、少しの時間も惜しんで、単語を一ページずつ暗記しては破り捨てる、
という特訓をしていたといいます。

彼は勤勉が服を着たような人です。
自分の望む道を歩むため、それに必要な努力を少しも惜しまない。

 

これが彼の生き様です。

 

彼から学ぶこと

名言・生き様から学ぶ

自分の役割と、自分の使命を理解すること
役割は自分の所属する組織やその役職で変わってくるでしょう。
経営者なら、その思考を持ち、特に経理やリスクなどに関して敏感にならなくてはなりません。
社員なら、社員らしく。労働者としての目線から自分の利益と会社の利益を考える必要があります。
 
逆に使命は、自分の生まれた環境や育ってきた環境など、
その人の轍から得られるものではないでしょうか。
身体障がいを持ち生まれた者として、母子家庭で育った者として、京都府民として、日本人として、沖縄で学生時代を過ごした者として、ベトナムを好きになった者として。沖縄で教育系企業に所属する者として。
などなど。
 
目の前の"人"に真摯に向き合うこと
杉原千畝の一番好きなところです。
上の命令も世論も、信頼はしつつも一度疑い、
"人"としてすべきことを行う。
その行動において、
絶対の自信と責任を持つこと。
 
これを為すため、
己への信頼感と自信、
そして決して他責にしない、確固とした責任感が大切です。
 
上の命令であれ、自分の判断であれ、
自分の行動は自分の責任。
それらをきちんと分析するために、
自分への自信や信頼は不可欠ですし、
それを得るためには努力を惜しまない精神が大切です。
 

ロールモデルという考え方

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尊敬する人、と近い意味で、

ロールモデルという言葉もあります。

 

ロールモデルとは
ロールモデルとは、具体的な行動技術や行動事例を模倣・学習する対象となる人のことを意味します。
憧れを持ち、○○のように生きたいと思える人を意識的に選び、
分析したうえで学ぶことができると良い成長が期待できるというものです。
 
ロールモデルを活用するためのステップ
1.ロールモデルを選定する
自分の観察できる範囲で印象的な人、自分よりも高いレベルを発揮している人、学び取りたい行動ができている人を選定する。
2.ロールモデルの行動特性を表現する
ロールモデル人材の行動を研究・分析し、その特徴を整理し表現する。
3.ロールモデルから観察した行動技術を実践し強化する
ロールモデル人材の行動を真似て実践することで、徐々にその行動の根拠なども理解し、行動パターンを身につけていく。
 
杉原千畝ロールモデルではない
私にとって、
杉原千畝は尊敬する人であって、
ロールモデルではありません。
 
そもそもロールモデルは、観察できる範囲の近さにいる人であることが望ましく、
千畝はすでに亡くなっているため適しません。
 
さらに、彼のように勤勉なのは素晴らしいことですが、
それを真似したいとは思わないからです。
私は勉強は好きですがそれは実践が前提の勉強。
"必要に迫られて勉強する"というスタイルが好きですし、燃えます。
(テスト前に詰め込む、よろしくないタイプとも言えますねw)
私は現場主義だと感じます。
とにかく現場であたふたして、
必要なスキルや知識を仕入れて対応していくタイプです。
千畝のように、聡明とは言えないかもしれません。
 
が、私はそんなタイプです。
 

最後に

私の最も尊敬する杉原千畝氏についてと、
ロールモデルについても少し書きました。
 
千畝の生き様を尊敬しつつ、
私らしさを大切にしていきたいです。
 
 
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ロールモデルも見つけてみたいなぁ…