先生、どうして勉強しないといけないの?
はじめに
1年以上前、やんちゃ系の子たちが通う塾で塾講師をしていました。
その頃良く聞かれた質問。
『どうして勉強しないといけないの?』
そのときはうまく答えることができずその場をやり過ごしていた気がします。
今、その問を改めて考えてみました。
勉強する理由①”視野を広げる”
問題解決に関する視野
人生において何かの問題にぶつかったとき、例えば過去の歴史をふりかえりそこから解決策を考えることができます。
これは社会(歴史)の考え方。
その他の例でいうと、数学的に法則を見つけ出そうとしたり、国語的に書物や言葉からヒントを得ようとしたり、社会的に構造を分析しようとしたり、理科的にそれを現象ととらえてサイエンティフィックに考えたり。
インプットが多ければ多いほど、自分が困ったときの道が見えてくるのだと考えています。
やりたいことの視野が広がる
やはり勉強をしていればしているほど、新しいものや知らなかったものとの出会いがあります。
・・・こう言うと、活動に尽力している方から反論が来そうですね。
出会いはもちろん勉強(主に座学)だけでなく、社会経験からも得ることができるので、
活動を通しての新しい出会いを探すことはとても大事だと思います。
しかし、だからといって活動の範囲ではその可能性には限りがあると思っています。
結局は自分の現在の興味感心分野とそこに近い範囲の出会いになってしまい、
”新しいもの・知らなかったもの”との出会いを本当に求めるのであれば、
やはり勉強は必要になってくるのではないでしょうか。
勉強する理由②”進路・人生の選択肢を広げる”
これは私が叔父から口酸っぱく言われてきたことです。
私の叔父は高卒で、現在は世界を回る僧(お坊さん)になっています。
彼が私に会うたびに、”勉強だけはしとけ”と言われていました。
私の叔父は大学に行きたかった。しかし学力とお金の問題で行けませんでした。
勉強がずば抜けてできると”奨学金”というものが手に入り、それこそどんな進路も選び放題です。
視点を変えてみましょう。
東京大学を卒業すると、日本においてはおおかたどんな企業に入るにせよそのハードルは下がるでしょう。
しかし、東京大学を出たからといって一流企業に入らなければいけないわけではありません。(もちろん資格は必要ですが)美容師になっても良いし、絵描きになっても良い。
しかし学歴によってはその選択肢は圧倒的に狭まります。
勉強が出来て良い学歴があれば、それは社会的に認められる指標となり、
選択肢が豊かになるのです。
勉強する理由③”人生において勝利を得るため”
人生における勝利とは、”騙されない”ことです。
ドラゴン桜の桜木先生が言っていることですが、
社会にはルールがあり、構造化されています。
その構造を作る人は頭の良いです。
全てだとは思いませんが、そこには上の人が得するように仕組化されていることがあります。
それが触発されて事件になっているのを聞いたことはあるかと思います。
それらを見抜き、自分が損をしないために、頭が良くなる必要があります。
頭が良くなるためには、良質な経験を積むことも大事ですが、
頭が良くなる一番簡単な方法が勉強だと考えるのです。
まとめ
- 視野を広げる
- 進路・人生の選択肢を広げる
- 人生において勝利を得る
以上が勉強する理由だと考えます。
今後この問に出会ったときは、これらを生徒に届く言葉できちんと伝えたいと思います。