ナポレオンから学ぶ、本物の自信の作り方
こんな本を読みました
25名の偉人たちが、彼らの語り口調で人生を振り返り、そこから導き出される教訓を読者に届けてくれる、そんな本です。
文字も大きく可愛らしいイラストも散りばめられていて、そして何より軽快な文が多く大変読みやすい。
自己啓発的な側面を持ちながらも、小学生向けにもなるでしょう。
25講座の偉人教室の中で、私が印象に残った講座をいくつか紹介します。
ナポレオンから学ぶ、本物の自信の作り方
"戦争の天才"と称えられるナポレオン。
しかし幼き頃はいじめられっ子で、非常に内気な性格だったそうです。
しかし、"どうせいじめられてるから失うものは何もない"という発想の転換を機に、チャレンジ精神が生まれたのです。
彼の言う自信とは、挫折と成功を積み重ねた賜物。
そのため、いいことも悪いことも両方知り、経験に裏打ちされた本物の自信が必要だと彼は言います。
その根本の原動力は、"行動"です。
行動さえすれば、成功か挫折かのどちらかに結びつく。従ってとにかく行動してみることだと。
立ち止まりさえしなければ、それぞれよバイブルから不可能という文字は消えるのです
ユリウス・カエサルから学ぶ、大物になるための条件
ローマ帝国の基礎を築いた人物です。
その条件とは、
1.コンプレックスを自分のキャラにする
2.大言壮語を恐れない
3.有言実行する
まず興味深いのが、彼には3つのコンプレックスがあったこと。
ハゲ・女たらし・借金王
しかし彼は表向きにはそれらを全く気にしません。
コンプレックスを認め、開き直りむしろ武器にする勢いだったようです。
するとそれがキャラクターとなり、愛される要因となるのだという。
大事な行動理論は以下です。
何事もやりすぎるくらいにやれ。そうすることで行動の"胆力"がつき、大きなハッタリがかませるようになり、人や財が集まり、結果的にハッタリは現実となる。
です。
つまり、
言う。やる。開き直る。
この3つのサイクルが大物になるための道です。
ベンジャミンに学ぶ、信頼を勝ち取る方法
イギリスの40代、42代の首相を務めた政治家です。
政治家の経験則の一つに、"人に気に入られたほうが仕事がしやすい"があるといいます。
それゆえ、自分のやりたいことを主張するより先に、いかに決定権を持つ人と良好な関係を築くか"を意識していたそうです。
この行為に対し、"媚びる"のようなあまり良くないイメージで捉える人もいるでしょう。
しかし、好かれる努力とは、人に嫌われないようにすることではなく、信頼を得るために取る前向きなアクションだと述べています。
さらにいうと、イエスマンになるのではなく、相手の望むことのさらに上をいくような行動をとり、期待に応えようとする姿勢を見せることです。
人間関係がぎくしゃくするほど生きづらい人生はない。だからこそこそ"人に好かれるて信頼を得る"スキルがあると楽しいぞ。
…ということです。
本を読んで
私なりの本を読んでのまとめです。
退屈な日常を変え、面白い世界にするための秘訣は3つある。
1.「コンプレックスを認める」
誰しもコンプレックスはある。しかしそれを気にしていても仕方がないしマイナスの感情を生む。他人にも気を遣わすかもしれないしそもそもクヨクヨしている自分が面白くない。
だったらいっそそれを認めて己のキャラクターにしてしまう。そんな強さを持とうということである。
その方が面白い。
2.「言う・やる・開き直る」
どうせやらないと始まらない。頭で考えていてもそれは思考で止まってしまう。さらに言うと、成功だけで積み重なっていく経験なんてあり得ない。挫折と成功を繰り返した者が本物だ。行動してみれば必ず挫折か成功のどちらかを手にすることができる。それはどちらだったとしても必ず"1歩"だ。前進である。
さらにそれを口に出すこと。自分にプレッシャーをかける意味でもあり、周りの応援を求める意味でもあり、言霊の力を期待する意味でもある。
口に出し、やる。やって成功すれば喜べば良い。挫折だとしても開き直って喜べば良い。
その方が面白い。
3.「期待をこえる」
やらされ仕事は皆嫌いだろう。そこにモチベーションを持たせ、面白く生きるためのベストアンサーである。
相手の期待を超えることを目指してみよう。その結果、得られるものは"やりがい・充足感・満足感・相手からの感謝・周りからの高い評価"そして"信頼"である。
もちろんそのために割く時間も労力も必要になるが、それを嫌がっているようでは退屈な日常止まりだろう。
期待を超えようとしてみた方が確実に面白い。
最後に〜高杉晋作に学ぶ
幕末の志士、高杉晋作の言葉を引用しよう。
おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり
晋作の句…として有名であるが、正確に言うと
上の句を晋作が読み、下の句を下関でおうの(晋作の愛人)と共に晋作を世話していた野村望東尼が読んだと言われています。
解釈は、
面白いと思えない世の中を面白く。それを決めるのは自分の心もち次第だ。
ということ。
偉人から学ぶものは多々あれど、結局は己次第。
日常や何か社会に面白みを感じていない人は、
「面白くない」を「面白い」に変えてみてはいかがだろうか。
そう出来るか否かは自分の心次第だ。
私は司馬遼太郎ファンです